ラッコキーボード制作秘話と新バージョンの告知
みなさまこんにちは、riv_mkです。
この記事は、キーケットスタッフ Advent Calendar 2025 - Adventarの5日目の投稿です。
2025年3月開催のキーケット2025で、「ラッコキーボード」という1キーだけのラッコのフィギュアの形をしたキーボードを販売しました。
今回は、このラッコキーボードの制作秘話と、次回のキーケット2026で販売予定の新バージョンの告知をしたいと思います。

ラッコキーボード制作秘話
初代プロトタイプ(2019年)
ラッコキーボードは一番最初のプロトタイプでは、キーボード入力機能はなくキースイッチテスターのようなもので、ラッコの形状で四角い穴が開いていてキースイッチを差し込めるタイプのフィギュアでした。
2019年冬のワンフェスでの販売を予定していましたが、レジンキャスト初心者の私はレジンの収縮や紫外線硬化の歪みを考慮せずスケジュールギリギリで制作を進めていたため、結局納得行くものができず、この時は共同出展者のないんさん(遊舎工房元取締役)に会場で見せただけで、販売はしませんでした。
今回間に合わなかったやつは、こんな感じのラッコがキースイッチ持ってる的なおもちゃでした😇(これは試作品) pic.twitter.com/Fg4PkIpGsP
— ℝ𝕆𝕄コッポラ (@riv_mk) 2019年2月10日
レジンキャストから3Dモデリングへの移行(2024-2025年)
時は流れて6年後、やっぱりオリジナルのキーボードを作るとしたらラッコキーボードを実現させたい!と思い、最初のプロトタイプの頃に考えていた、内部に基板を差し込めるタイプのラッコフィギュア型のキーボードの筐体モデリングを始めました。
目にLED入れられるこういう基板つくれたらいいかも?というメモ pic.twitter.com/aySXyhiUX6
— ℝ𝕆𝕄コッポラ (@riv_mk) 2019年5月10日
以前制作していたようなスカルピーで原型を作成してレジンキャストするフィギュアの場合は内部に基板を保持する構造の設計難易度が高くなってしまうことと、個人の色々なリソース(時間、空間、集中力など)がレジンキャストに不向きだったため3Dプリントで進めることにしました。
以前のキースイッチテスター的なフィギュアは手足が上に出っ張っていてフォルムがラッコらしい可愛らしさがあり良かったのですが、キーボードとして上から押すことを考えるともう少し平べったい方が良いと思い、外観の造形も改良することにしました。
ラッコキーボードの制作①ラッコのスケッチ

ラッコキーボードのモデリングで最初にやったことは、ラッコの写真や映像をたくさん見て、特徴をスケッチすることでした。
今回の造形でこだわったのは、下記の点でした。
- ラッコの毛の質感をいい感じに表現する
- ラッコの顔は可愛らしくしつつ、デフォルメしすぎずにリアルなラッコらしさも保持する
ラッコキーボードの制作②キーキャップのスケッチ

ラッコキーボードはバリエーションごとに異なるキーキャップが付属するのですが、初回販売のバージョンではヒトデキーキャップを制作しました。
ヒトデのキーキャップのモデリングも、最初にスケッチしてから進めました。

新バージョン「AQUARIUM」

ここで、キーケット2026の販売告知です!
今回、ある意味一番スタンダードなラッコのカラーリングになっています。

新バージョン「AQUARIUM」は、日本国内の水族館で見ることができるラッコ(カリフォルニアラッコ)の体色を参考に、グレースケールカラーのグラデーションで表現しています。
キーキャップは、縦に長いカラーコン(色はまだ未定)を付属予定です。
ラッコの体色の灰色から黒へのグラデーションは、積層型プリンタの1レイヤーごとに厳密に色を指定して表現するという方法(輪切りにしたときの平面の模様がすごくシンプル)で印刷する予定です。
本来の「Artisan」の語に込められた職人らしい手作業の美しさには及ばないながら、モデリングの段階で寄せ木細工のような精巧なパターンを作成し、それをプリンタが忠実に具現化するというインダストリアルな緻密さの「Artisanキーボード」を目指しています。Bambuプリンタの多色プリントのベンチマークとしてもなかなかの仕上がりになる予定なので、ぜひ会場で手にとってご覧ください!
明日はponyoxaさんの投稿です。
adventar.org
Lo-Fi Instruments キーケット2025お品書き
私riv_mkがやっているキーボード関連グッズのショップ「Lo-Fi Instruments」は、キーケット2025の運営事務局の合同ブースにてキーボードを販売します!

キーケット2025って?
キーボードマーケット トーキョー(キーケット)は、自作キーボードを中心とした入力デバイスの即売会です。キーボードのコミケみたいなイベントで、いろいろなサークルがオリジナリティにあふれたキーボードを販売します。
第2回となるキーケット2025では、前回から会場規模を約2倍に拡大しており、参加サークルや企業の数もかなり多くなっています。なんとなく行ってみるだけでも、気になるキーボードやキーキャップがきっと見つかると思います。
日時:2025年3月22日(土)10:00-16:00
場所:東京都立産業貿易センター台東館 4F展示室(全面)
keyket.jp
サークル出展者一覧:
キーボードマーケット トーキョー 2025 出展者一覧
ブース配置図
キーボードマーケット運営事務局の合同ブースは、企業ブースの間のS-10にあります。沼人の会のブース(C-11)の向かい側ですね。

お品書き
SeaOtter Keyboard(通称:ラッコキーボード)

ラッコの形の1キーのキーボードSeaOtter Keyboard(通称:ラッコキーボード)です。
紫とオレンジの2色で、3Dプリント製の筐体に基板が内蔵され、キースイッチとArtisanキーキャップが付属します。
デフォルトではCtrl+S(保存ショートカットキー)が割り当てられており、1キーのキーボードとして機能します。キーマップの変更は、ViaとRemapに対応しています(詳しくは商品に付属の説明書をご確認ください)。
運営事務局の合同ブースでは、その他にもいろいろな面白いキーボードが販売されますので、ぜひ見に来てください!
KEEB_PD振り返りと屋外キーボード撮影考
この記事はKEEB_PD Advent Calendar 2023の18日目の投稿です。
adventar.org
昨日の記事はtakashicompanyさんの、2023年のKEEB_PDにフル出場した件でした。
毎回の参加もすごいですし、圧巻の情報量の記事でしたね。
2023年のKEEB_PD振り返り
今年のKEEB_PDでは、私riv_mkは2回1位になることができました。
1位になった投稿のみですが、私も自分の投稿の振り返りをしていきたいと思います。
当初記事の仮タイトルを「プラモとゲーム機とキーボード」としていましたが、キーボードとプラモ情景についての考察はまた別の機会に改めて記事にしたいと思います。
#153 Relicキーボード
KEEB_PD 第153回の投稿です。
6月に行った宮古島旅行にキーボードを持っていき、現地の海辺で写真を撮りました。
キボんちゅぬ宝
— ℝ𝕆𝕄コッポラ (@riv_mk) 2023年6月18日
Keyboard: Relic
Switch: Durock T1 Shrimp Silent Tactile
Keycap: GMK Iceberg
Artisans:
Just Another Keymaker birb
Sandun art Moomani
Phage knob by Taneyats#KEEB_PD #KEEB_PD_R153 pic.twitter.com/8ut6PlbYl9
別のショットも撮っていたのですが、やっぱりキーボードを掲げているものがインパクトが強いかなと判断しました。
ストックしてたRelicの写真載せる#旅するキーボード https://t.co/tZV3ssjMRa pic.twitter.com/SO1Pfs5VqB
— ℝ𝕆𝕄コッポラ (@riv_mk) 2023年6月29日
#165 Ximiキーボード
こちらはKEEB_PD 第165回の投稿です。
外で撮影できなかったので、とりあえず家の観葉植物と並べて撮影しました。
左右分離型でトラックボール付きのキーボードは最近のトレンドなのか、この投稿は海外の方も結構反応していたと記憶しています。
ブックマーク数も多めなのが興味深いですね。Ximiは日本では作っている人がまだあまりいないので、このキーボードを今回初めて見た人も多かったのかもしれません。
Plants
— ℝ𝕆𝕄コッポラ (@riv_mk) 2023年9月24日
Keyboard: Ximi
Switch: Durock White Lotus
Keycap: DSA Milkshake
Artisan: Artisan knobs by Taneyats#KEEB_PD #KEEB_PD_R165 #俺キー pic.twitter.com/mkhlCmUUxf
屋外キーボード撮影考
キーボードは本来室内で使用する機器であり、屋外に持ち出し撮影する必然性はありません。しかし、日常的に使用する愛着のあるアイテムを携行することで、旅の思い出にも新しい彩りが増すこともあるかもしれません。
下記の投稿のように気軽に屋外ポートレート写真を撮影して、この時どんなキーボードを作っていたのか、どんなキーボードのカラーテーマを仕事や創作活動のモチベーションと紐づけていたのかを思い出すきっかけにするのも面白いかもしれません。
著者近影です pic.twitter.com/ujHd1dM9KK
— ℝ𝕆𝕄コッポラ (@riv_mk) 2023年7月13日
「かわいい子には旅をさせよ」という諺があるように、お気に入りのキーボードにも旅をさせようというコンセプトの(?) Xのハッシュタグ「#旅するキーボード」をご存知でしょうか。下記はゆかりさんの投稿です。こちらのハッシュタグもぜひ見てみてください。
青い空!青い海!キーボード!#旅するキーボード pic.twitter.com/WMTpKI4SCv
— ゆかり𓂙 (@eucalyn_) 2023年6月16日
次のKEEB_PD Advent Calendar 2023の記事は、ぎーくらびっとさんです。
鍵盤進化形態学特論:カラーパターンから見る鳥類とキーボードの類似性
この記事は、キーボード #2 Advent Calendar 2019 - Adventarの12/17の参加記事です。
はじめに
地球上に現存する鳥類は10,933種と報告されています*1。鳥の羽毛の色は多様性に富んでおり、カラフルで奇抜な配色パターンの鳥も存在しています。
この記事は、鳥の羽毛色の多様性とキーボードのキーセットの色の組み合わせを無理やり関連づけ、キーキャップのカラーパターンと合致している鳥を紹介する内容となっています。
鳥の色の多様性
鳥類の羽毛はなぜこんなにもカラフルなのでしょうか。鳥類の体色発現システムに関する総説の文献に、以下の記載があります。
鳥類の体色の基礎となる羽色は, 仕組みの異なる2種類の「色」による。 色素による色と, 羽の微細構造が作り出す構造色である。 色素には, メラニン, カロチノイド, ポルフィリンがあり, メラニンには哺乳類と同様に黒~褐色を呈するユーメラニン(eumelanin)と, 赤~薄黄の色彩を呈するフェオメラニン(pheomelanin)とがある。 これらの「色」が単独で, あるいは組み合わされて多彩な羽色が作り出されている。 鳥類は夜行性動物として進化した哺乳類とは比較にならない複雑で変化に富むカラフルな体色をもつ。*2
人類を含む哺乳類では、毛に含まれる色素には黒~褐色を呈するユーメラニン、赤~薄黄の色彩を呈するフェオメラニンしかありません。しかし、鳥類の羽毛にはさらに複数の色素が含まれており、単独またはその組み合わせによってカラフルな色となって現れています。
キーキャップの色の多様性
キーボードのキーキャップはPBT、ABSなどのプラスチックが原料となっています。
キーキャップを製造している会社によってプラスチックの色は様々ありますが、その多くはプラスチックの中に色材を練りこんで着色する「内部着色*3」という製法により発色の良い色になっているようです。
色の多様性がもたらす視覚的コミュニケーション
鳥類の体色発現システムに関する総説から再度引用します。
鳥類は獣脚類恐竜から分岐し, 昼行性動物として明るい太陽の下, 明瞭な色彩の環境の中で進化を遂げた。 その過程で, 脊椎動物の中で最も精巧な色識別視覚システム, 高分解能4色型色覚能を獲得した。 鳥類は環境からの情報収集をその精巧な視覚システムに強く依存している。 種内コミュニケーションもビジュアルコミュニケーションが重要な役割を果たしており, 体色により個体を識別したり, 成長段階, 健康状態, 地位などを判断したりしている。*2
キーキャップのカラーパターンも、その色の組み合わせによってテーマや意味を持ち、鳥類のような視覚的コミュニケーションにおいて重要な役割を果たしていると考えることもできそうです。キーキャップのカラーパターンが何らかの情報を有する時、マシンと人、あるいは人と人のコミュニケーションが促進され、キーボードは人にとってより身近に感じられるものにシフトしうる可能性を持って、そのカラーパターンの多様性を発展させていると言えるかもしれません。
#keybirbs
Redditのメカニカルキーボードコミュニティでは、スニーカーの配色とキーボードの配色を合わせた写真を投稿する慣習があります。
それを鳥でやってみたのが #keybirbs というTwitterハッシュタグの企画です。
GMK 8008はセグロサンショクヒタキ(Pink robin) #keybirbs pic.twitter.com/Hq0FEun3Mo
— ROMコッポラ (@riv_mk) 2021年5月2日
GMK Pulseは、カタカケフウチョウ #keybirbs pic.twitter.com/Mui1DnRpnk
— オタヒーのサメ (@otahinosame) 2021年5月2日
GMK Carbonはジョウビタキ pic.twitter.com/rwqFu0iYhi
— ROMコッポラ (@riv_mk) 2021年5月2日
GMK Irisはミツユビカワセミ #keybirbs pic.twitter.com/WXw3Qt2hEo
— オタヒーのサメ (@otahinosame) 2021年5月2日
さらに、キーボードと同じカラーパターンの鳥のフィギュアを入手すれば、こんな楽しみ方もできます。
キーキャップと同じ配色の鳥フィギュアを買えば机の上でリアルkeybirbsできるじゃん!
— オタヒーのサメ (@otahinosame) 2021年6月13日
めちゃくちゃ可愛い!
ちょうどいいキーキャップを持ってないですが、こんな感じでかわいく撮れる pic.twitter.com/xiZtPUUXjV
— オタヒーのサメ (@otahinosame) 2021年6月16日
鳥の羽毛の色の多様さを考えると、今後どんなカラースキームのキーセットが新たに登場しても、それに対応するような鳥もいるのではないかという気がしてきます。
キーセットのカラーパターンに合う鳥を見つけたら、ぜひ #keybirbs へのご参加をお待ちしています。
この鳥の色、あのキーキャップに似てる!っていうのがあったらぜひ #keybirbs でツイートして共有してもらえるとうれしいです🦆
— ROMコッポラ (@riv_mk) 2021年5月2日
自作キーボードとシンセウェイヴ/レトロフューチャリズム
この記事は, 自作キーボードアドベントカレンダー2018 その1の12/21の参加記事です.
はじめに
今回はシンセウェイヴとレトロフューチャリズムの視点から自作キーボードについて少しだけ掘り下げてみたいと思います.

自作キーボードのキットやオリジナルキーキャップの中には, 明らかにシンセウェイヴやレトロフューチャリズムの文脈でデザインされたものが存在しています. 例を挙げると, 下記のキーキャップやキーボードキット, コンセプトアートなどです.
Mito's Laser GMK
TheVan Keyboards
LIGHT CYCLE – TheVan Keyboards
👯♀️ pic.twitter.com/6DCjRMGlja
— TheVan Keyboards (@TheVanKeyboards) September 8, 2018
Mito's Laser GMKに関しては, 「とりあえずつけるだけでエンドゲームになってしまう」と言われていたりします.
GMK LaserのとりあえずつけたらENDGAME感はすごい
— ぷりケツにるぽ (@nillpo) August 7, 2018
これらのどこかアナログな雰囲気で1980年代を懐古するようなデザインが自作キーボード界隈で流行っているのはなぜなのでしょうか.
シンセウェイヴとは
シンセウェイヴ (英: Synthwave アウトラン[† 1]、レトロウェイヴ、フューチャーシンセなどと称されることもある[2])は、1980年代の映画音楽やビデオゲームに影響された[5][6]電子音楽のジャンル[1]。2000年代中頃に登場して以来、インターネット上の様々なニッチ・コミュニティで発展していき、2010年代初頭には広く人気を得た[2]。シンセウェイヴは音楽性とアートワークの両面でレトロフューチャリズムを志向しており、1980年代のサイエンス・フィクションやアクション映画、ホラー映画などを模している[7]。サイバーパンクと比較されることもある[7]。1980年代の文化に対する懐古の念を表現しており、その時代の空気感をとらえ、賞賛しようとしている[8]。シンセウェイヴ - Wikipedia
シンセウェイヴは音楽のジャンルなのですが, 昔のビデオゲーム的なアートワークも含めた世界観が自作キーボードと相性がいいんだなと思います.
レトロフューチャリズムとは
1980年代頃から流行しはじめた、「19世紀後期から20世紀中期までの人々が描いた未来像」への懐古趣味や、当時のそういった描写を好み熱中する(現実の未来と比較し、郷愁性を楽しむ)ことを指す。広義で昨今のSF作品の1ジャンルであるスチームパンク(逆に、現代の視点から過去の科学技術をピックアップし、平行世界の過去・現代・架空の先史文明に登場させる手法)を含める場合もある。レトロフューチャー - Wikipedia
メカニカルキーボードは, タイプライターの時代からその形状や見た目が大きく変化しているかというと, そうでもないということがこの「レトロフューチャリズム」を具現化しやすくしていると言えるかもしれません. ここ数年の多種多様なメカニカルキースイッチの普及とプリント基板サービスの増加が自作キーボードの自由な開発を後押ししていること, 古いSF映画に登場するようなエッジの効いたキーボード筐体のデザインが今現在でも(むしろ今だからこそ)とても格好良く感じられるということがシンセウェイヴ/レトロフューチャリズムな雰囲気の自作キーボードを作ろうというモチベーションを高めさせてくれているように思います.
"Thicc"さとは何か
Redditのr/mkなどでSAキーキャップや分厚い筐体に対する肯定的なコメントとして「Thicc」(分厚いを意味するThicのスラングのようなもの)を良く目にします. テクノロジーが進歩するにつれ, コンピュータ筐体やパーツはコンパクト化・薄型化され, かつての分厚い可愛らしさが失われてスタイリッシュになっています. 最近ではゲーミングキーボードをはじめ, メカニカルキーボードも薄型化が進んでいます.「Thicc」という言葉には, そのかつての可愛らしさに対する郷愁のような愛着・想いがあるのかもしれません.
明日のアドベントカレンダーは, @pekasoさんです.
この記事はHelix(Aliaz 70g)で書きました.
SQFMI Badgyのレビュー&セットアップガイド
先日, SQFMIのBadgyという電子ペーパーモジュールのプレゼント企画に当選して, Badgyを入手できたのでサンプルスケッチを動かしてみたレビュー記事を書いてみます.
こんにちは pic.twitter.com/2cF1ssWOZG
— 💿MC ⒸⒹ-ⓇⓄⓂ︎📀@11/3 天キー「沼人の会」ブース (@riv_mk) October 17, 2018
Congratulations @riv_mk, you just won a #badgy! DM us your address and we'll be shipping a #badgy your way 🎉 pic.twitter.com/tgSDTQ6NBs
— SQFMI (@sqfmi) August 13, 2018
SQFMIって?
Squarofumi was founded in 2009, focused on delivering technology products and services. Founded by a group of art and technology enthusiasts, Squarofumi aims to deliver unique experiences and quality products through design engineering and thinking outside the box.
SQFMI(Squarofumi)は2009年に設立されたアメリカと香港に拠点を置く電子工作系の製品・サービスを提供する会社で, アートとテクノロジーにフォーカスした遊び心あふれる製品を手がけているようです.
Badgyとは
BadgyはE-inkティスプレイでWi-Fi接続可能なIoTバッジです. ESP8266 + Arduinoという構成になっていて, リチウムコイン電池 LIR2450で動かすことができます.
入手方法
こちらのサイトから購入できます. www.tindie.com
Badgyを動かしてみる (セットアップガイド)
BadgyをWiFiに接続する
Badgyの中央のボタンを長押しして, WiFiに接続します.
ブログ用に画像アップ pic.twitter.com/b92PWKxzAV
— 💿MC ⒸⒹ-ⓇⓄⓂ︎📀@11/3 天キー「沼人の会」ブース (@riv_mk) October 17, 2018
Arduino IDEのセットアップ
BadgyのGithubのSetupの通りにセットアップを行います. 今回Mac OS Mojave, バージョン10.14を使用しています.
Arduino IDE 1.8.5のインストール
ESP8266 Arduino Coreライブラリの追加
https://github.com/esp8266/Arduino#installing-with-boards-manager
Boards ManagerでESP8266 Arduino Coreをインストール4つのライブラリの追加
Adafruit GFX library https://github.com/adafruit/Adafruit-GFX-Library
GxEPD v2.x library https://github.com/ZinggJM/GxEPD
ArduinoJSON v5.x library https://github.com/bblanchon/ArduinoJson
WiFi Manager library https://github.com/tzapu/WiFiManager
Sketch > Include Library > Add .ZIP Library... で上記の4つのzipファイルを読み込みます.
Boardの選択
スケッチのコンパイル時に, Tools > Board > NodeMCU 1.0 (ESP-12E Module) を選択しておきます.
ファームウェアのアップロード
1) Sktech -> Export compiled Binary でファームウェアのバイナリファイル(.bin)を生成します.
2) 電源スイッチを上にスライドさせて, 中央のボタンを長押ししながら電源スイッチを下にスライドさせて入れ, BadgyをOTAモードにします.
3) 画面に表示されているローカルIPアドレス http://BADGY_IP_ADDRESS:8888/update にアクセスして, .bin ファイルをアップロードします.
4) Badgyが自動でファームウェアを更新します.
サンプルスケッチをコンパイルしてみたところ, エラーがでて手こずりましたが, どうにかhello.inoというサンプルスケッチを動かすことができました.できたー!!😂 pic.twitter.com/aIZWqXq7G1
— 💿MC ⒸⒹ-ⓇⓄⓂ︎📀@11/3 天キー「沼人の会」ブース (@riv_mk) October 17, 2018
あとで手こずっていた箇所の解決策についてツイートしてくれた方もいらっしゃって, とてもありがたかったです. (GxEPDライブラリのバージョンが2.0ではなく, GxEPD 3.0+以降の場合にコンパイルエラーが発生するのですが, このページのそれぞれの箇所を修正することで解決できます.)
Badgyに好きな画像を表示させる
296 x 128 pxの白黒画像を用意し, 下記のサイトにアップロードします. http://javl.github.io/image2cpp/
輝度などを調整し, 2値化された画像を, "Generate Code"でコードに変換します.
サンプルスケッチの"hello"のhello.hの箇所に変換したコードを貼り付けて, hello.inoのネームタグ部分 const char* name = "badgy"; を無記名にすると簡単に画像がアップロードできました.
画像作って読み込んだだけだけどグラフィティっぽいやつ pic.twitter.com/WPkJP5LKSY
— 💿MC ⒸⒹ-ⓇⓄⓂ︎📀@11/3 天キー「沼人の会」ブース (@riv_mk) October 17, 2018
雑感
電子ペーパーのモジュールは持っていなかったので, 画像が表示されるだけでテンションがあがりました.
ネームタグとして, 自作キーボードのイベントなどで今後使用していく予定です. (SQFMIさん, 本当にありがとうございました!Thanks again, SQFMI!)
— 💿MC ⒸⒹ-ⓇⓄⓂ︎📀@11/3 天キー「沼人の会」ブース (@riv_mk) October 17, 2018
WiFi接続で色々なデバイスのコントローラとしても使用することができそうなので, Spotifyコントローラなど入力デバイスとしての活用方法をこれから探ってみたいと思います.
SMK "Monterey" AlpsマウントスイッチでコンパクトキーボードAwoozVanを組み立てた話
この記事は, 自作キーボードアドベントカレンダーの12/18の参加記事です.
今回は, Alpsスイッチの亜種のSMK Montereyスイッチとそれ用にデザインされたMiniVan(AwoozVan)という40%キーボードについての話です. この記事をご覧になっている皆様は, Alpsスイッチというものをご存知でしょうか.
Alpsスイッチについて
アルプス電気(ALPS ELECTRIC)は1948年に設立された日本の電子部品メーカーです. *1 各種の電子部品・音響機器を製造しており, キーボード用のスイッチもAlps製の様々な種類のものが存在しています.*2
Alps SKCL/SKCM シリーズ
source: https://deskthority.net/wiki/Alps_SKCL/SKCM_series
AlpsのSKCL/SKCM シリーズは, 1983年初期に製造されはじめたAlps製スイッチです. AppleのDesktop Bus Keyboard*3を始め, 色々なキーボードのスイッチとして採用されていました.*4
SMK Alpsマウントスイッチ
source: https://deskthority.net/wiki/SMK_Alps_mount
そんなAlpsスイッチ互換性のあるキースイッチとしてSMK社製のAlpsマウントスイッチ*5が1986年ごろに登場しました.
source: https://deskthority.net/wiki/SMK_Alps_mount
通称Montereyスイッチと呼ばれるクリッキーな打鍵感の水色の軸のものや, タクタイルな打鍵感の白軸のものがあります.
Alps SKCL/SKCMスイッチとSMK Alpsマウントスイッチのピンの違い
SMK Alpsマウントスイッチのほうは, 左側のピンが上に大きくずれています. そのため, 一般的に出回っている自作キーボードキットのPCB(MX軸とAlps軸スイッチのどちらも付けられるようなもの)ではSMK Alpsマウントスイッチを付けることはできず, 下記の図のように専用のPCBをデザインする必要があります.

source: https://geekhack.org/index.php?topic=81608.0
SMK Monterey Alpsマウントスイッチの裏側
TheVan KeyboardsのAwoozVan
AwoozVanは, TheVan KeyboardsのMinivanという40%サイズのコンパクトキーボード用のPCBを, SMKのAlpsマウントスイッチとTai-HaoのAruzスイッチ*6を付けられるように改変したものです.
2017年の2月頃に小規模なGroup BuyがDeskthorityで行われていたようですが, 私は2017年9月に開催されたTokyo Mechanical Keyboard Meetup vol.3のキーボードグッズ抽選会で運良く手に入れることができました.
SMK Montereyスイッチの入手とAwoozVan組み立て
SIIG Minitouchを購入した
キーボードが届いた人「キーボードが届いた!」
Keyboard __________ just arrived pic.twitter.com/w4Aviy5wx5
— 💿MC ⒸⒹ-ⓇⓄⓂ︎📀 (@riv_mk) October 24, 2017
もう製造されていないSMK Monterey Alpsマウントスイッチを入手するために, ebayやヤフオク, mechmarketをしばらくチェックし, 最終的にmechmarketでSIIG Minitouch*7というキーボードを未使用ストック品の状態でアメリカから郵送費込み$75で購入しました. ebayなどでは中古で$100以上で出品されていることが多いので, 未使用品としてはそれなりに安かったと思います.



このSIIG Minitouchというキーボードで面白いのは, エンターキーが逆L字型のいわゆる「Bigass Enter」なところです. かなりのBigassっぷり
SIIG Minitouchの分解
基板はこんな感じでした. ひたすらはんだ吸い取り器でスイッチを取っていきます.

AwoozVanのケースを手に入れた
なんと, TheVan Keyboardsの方が3Dプリントしたオリジナルケースをくれました! SMK Montereyスイッチの軸の色とマッチする水色のケースです.#tokyomk3 で当たったMinivan PCB用の3Dプリントケース来た!手作り感が面白い、アクリル塗装してあってプラスチックフィラメントなのに木っぽく見える pic.twitter.com/VgOmcKDDAT
— 💿MC ⒸⒹ-ⓇⓄⓂ︎📀 (@riv_mk) October 29, 2017
AwoozVanの組み立て
こんどはひたすらスイッチをはめていきます.
スイッチを半田付けして, 次はキーキャップです. まだAlps軸用の別のキーキャップを持っていないので, SIIG Minitouchのキーキャップを流用します.
キーキャップのサイズが合うものが足りなかったのでバランスが色々おかしいですがとりあえずこんな感じ. Escキーのところには上に飛び出している特殊なキーキャップを付けてみました.
オシャレ感を演出
SMK Alpsマウントスイッチは, とにかく打鍵感が素晴らしい
AwoozVanキーボードを打鍵してみて, 「クリスピーな打鍵感のAlpsマウントスイッチは至高」という結論に至りました. 正直Alps系スイッチ*8は種類がありすぎてこの記事ではごく一部のことしか書けていませんが, まだまだ面白いスイッチがたくさんありそうです.
次のブログは, @eucalyn_さんです!
この記事はWhite fox(Lubed Zealios 67g)とMacbook Proのキーボードで書きました.
*1:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%97%E3%82%B9%E9%9B%BB%E6%B0%97,https://en.wikipedia.org/wiki/Alps_Electric
*2:https://deskthority.net/wiki/Category:Alps_switches
*3:https://deskthority.net/wiki/Apple_Desktop_Bus_Keyboard
*4:https://deskthority.net/wiki/Category:Keyboards_with_Alps_SKCL/SKCM_switches
*5:Deskthority Wiki - SMK Alps mount
*6:https://deskthority.net/wiki/Tai-Hao_Aruz
*7:https://deskthority.net/wiki/SIIG_MiniTouch
*8:https://deskthority.net/wiki/Category:Keyboard_switches_with_Alps_mount


